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舞台『チック』@兵庫県立芸術文化センター(西宮北口)

舞台『チック』
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演劇を生の舞台で観たことはほとんどなかった気がする。TVでやっているのはいくつか観ていると思うけど。やはり事前に情報を集めて、チケットを購入してというのが面倒くさいからだろうか。そういえば音楽のライブも事前に予約してというのはあまりない気がするなあ(笑)。今回ひょんなことから知人に薦められてこの舞台を観に行くことになったが、劇の内容は後述するとして、これからはこういったライブ(落語などの古典芸能も含めて)も観に行きたいなと思ったことだ。
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喫煙ルームには舞台のモニターが。
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『チック』は、ヴォルフガング・ヘルンドルフの児童文学『14歳、ぼくらの疾走:チックとマイク』をロベルト・コアルが戯曲化し、2011年にドイツで初演された作品らしい。なお原作を同じくするファティ・アキン監督の映画『50年後のボクたちは』が近々大阪・神戸で上映予定らしいが、偶然の符合だろうか。
映画『50年後のボクたちは』予告編

物語の舞台はドイツ。主人公のマイクは14歳の少年。不動産業で大儲けして若い女と浮気する父と、それが原因で酒びたりになっている母が毎日のように口げんかしていることに嫌気がさしている。学校でも目立たず、誰からも注目されないマイクは、憧れのタチアーナからも誕生日に呼んでもらえず悶々とした日々を送っている。そんな時ロシアからやってきた変な転校生チックと知り合う。夏休みにひょんなことから親戚の車を無断で借りて、ハンブルグに向かって不思議な旅をするという青春ロードムービー(演劇だが)と言っていいだろう。
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5人の演者で何役も演じるという、アクロバティックというか省エネというか、それを早替わりでやるのがすごかった。一つの回るステージで全ての場面をまかなったり、客席の最前列を使ってハンドルだけのドライブ場面を演じたり、ラジコン・カーを走らせて旅の移動をイメージさせたり、大がかりな舞台装置を使わずに、観客の想像力にゆだねるやり方はなかなか斬新であったことだよ(笑)。マイク役を篠山輝信、チック役を柄本時生というTVでもよく顔を見る役者さんが出ているのに、チケットがそれほどお高くなかったのにはそういう理由があったのかな、とも思う。
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物語の大半の流れはマイクのモノローグでつながれているため、長い台詞回しが多く、よく台詞を覚えられるなあと感心もしたが、そのあたりはやや朗読劇のようでもあった。一人で三役もこなしていたあめくみちこさんの「怪演」ぶりに、チック役の柄本さんが思わず吹き出す(演技?)場面もあったりと、演劇ならではのライブ感を感じることができた。十代の頃の悶々とした感じはもう遠い記憶になってしまったが、自分の中にも確かにあったそういう記憶を呼び覚ましてくれた、いいお芝居であった。あめくさんのTVドラマとうって変わった演技もいまだに蘇って来ることだよ。

※写真は舞台・演劇のニュースサイト「エントレ」からいただきました。

14歳、ぼくらの疾走: マイクとチック (Y.A.Books)


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